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災害支援作業報告

2019.11.18

先月の台風19号による、浸水害などの被害に遭われた地域への災害派遣と致しまして、㈱姫野組様からご縁があり、㈲高木建設からは、僕と樋口。
㈲板東三峰建設様から1名。
㈱姫野組様から、2名。
計5名のチームで、栃木県佐野市へ10日程、災害支援作業を行ってきました。

10月27日    車2台で出発して、途中、徳島~東京間の航路を使っておよそ20時間の移動。

10月28日   朝、栃木県安蘇庁舎にて、集合、ミーティング。
身支度をして、現場へ赴き、
10時頃、前任の大竹組様と作業の引き継ぎを終え、そのまま作業開始となりました。

簡単に作業内容の説明をさしてもらいますと、佐野市内の秋山川に沿った公道脇の側溝内に流れ込んで、溜まってしまっているヘドロを、国交省の道路維持に使われている清掃車で吸い込み、搬出。仮置き場まで運搬、排出した後、高圧洗浄機で、清掃車のタンク内の洗浄。そしたら、また現場に戻るのですが、その前に途中の生コンプラントで洗い水の補充をしてからまた、ヘドロを吸い込みに戻ります。

と、言う流れです。(まるで、前回の樋口君の報告が無かったかのような、仕切り直しの内容ですが、悪いね、樋口君。)(樋口カット~)

食事と寝床は、姫野組様が全面的に世話して下さいましたので、特に消耗する事は有りませんでした。

ただ、連休を挟んでいた為か、ホテルの連泊が取れなかったらしく、移動が重なり、身体に付いたヘドロを落としたり、着替えの用意が下手くそで、ちょくちょく変な格好で、飯屋やホテル等を出入りしてしまいました。(上Tシャツ下ヤッケとか(笑))

でも、勇者 樋口君は「関係ないっすよ。だって、しようがないじゃないですか!」と、

泥を盛大に顔に塗りたくって、堂々と突入してました。(笑)

と、言う作業後の一面でした。

作業中や、移動中に感じた事もあります。

まず、側溝の中を清掃するには、側溝蓋を外さなければ満足に行えないのですが、その蓋が、詰んでて長々浮かせれませんでした。

何年も動かしてない状態で、カチカチでした。

なかのヘドロは、蓋の裏迄パンパンでしたが、掘ってみると、薄く茶色い層と厚く黒い層に別れてて、黒い層には可なり古いゴミが沢山混じっていました。
ポンプのホースを詰まらせ、難航さしてくれました。
30年前の空き缶とか…。

ホテルで見たニュースでは、排水路の管理不足が被害の拡大に繋がってるという指摘も…。
確かに…。

移動中に気付いた事なんですが、普段の流れに戻ったであろう秋山川の水面より低い平地に沢山の家が建ち並んでいる事に気付き驚きました。護岸も、大したこと無いのに、よく住めるな?と思いました。…。が!

この川は、普段はおとなしい川だったんじゃないでしょうか?…。

その先には、渡良瀬川、利根川といずれも水位が限界を越えていて、氾濫に至ったのでしょう。

あと、ヘドロの仮置き場横の公園には、大量の瓦礫やゴミが山積みにしてありました。
受け入れを、締め切った後も続々と持ち込まれた見たいです。
運ぶ事が出来るゴミより、浸水した愛車やマイホーム等は、廃棄するなんてとても気持ちの整理が着かないです。

可なりの数のお店も閉まったままでした。
おそらく廃業でしょう。

頭のなかに溢れた考えを何かで、塞き止められてしまい、考えが散らかってしまっているなかで、実際に浸水の被害に遭った後の不自由な生活を送らなければならない…。もし、自分の身に起こったと思うと…。
まだ、無駄に考えたり、さわいだりの自分が余裕の中に居るんだと知りました。

およそ8日間の作業を終え、帰路に入りました。

途中、有明港の喫煙所で姫野組の世話役の人と話しをしていた時、多摩市から来られたと言う70代の小柄な女性に、四国松山経由で、これから九州の大島とゆう離れ島まで行くのに、道順と松山のフェリー乗り場の住所を教えてほしいと聞かれ、スマホで検索したり地図に書き込んだりしている中、ふと気になったことをこちらからも訊ねたら、なんと、おばちゃんはたった一人で車を運転して向かわねばならないようでした。…。!?

フェリーの中で、ほんの少しお話ししたのですが、とても気丈な女性で、ニコニコ実直に答えてくれました。

別れ際も、ニコニコ大手を振って「じゃ、元気でね!ありがとね!」
と言ってくれました。

一瞬気持ちが熱くなりました!

おわり

の前に、宮城、埼玉、千葉、茨城、福島、長野の水害も、首里城や、白川郷の火災も、被害に遭われた人達の気持ちは、はかり知れません。
立て続けに引き起こされる災害。
どうなってしまったのだろうと、混乱してる内に、また新たな災いに見舞われてちゃ、賢い人でもまともな判断も取れなくなります。

ただただ疲れきってしまう事を待つことになりかねません。

普段から意志の疎通を計るのは大事だなと…。

「あれ?」

「どしたんやろ?いつもとちゃうぞ?なんか変やと思わんか?」

こうゆうぐらいのが、とても大切だと思いました。

いろんな角度やタイミングの考えがある方が、いろんな座標が出来て良いと思いました。

真価の門に賊は入らずです。

おわり