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ため池工事のお勉強〔盛土編〕

2019.02.09

お疲れ様です。

今日の坊僧池地域は冷たい風が強く、とても寒い一日でした。

また、来週月曜日の天気予報は午前中に雪マークが。。。

寒い日が続いておりますが、体調管理をしっかりと行い、忙しい年度末を乗り越えましょう!

 

本日のブログは、ため池工事の盛土の施工手順を紹介したいと思います。

 

ため池工事で一番気を使うのが盛土作業です。

堤体から漏水しないように慎重に行う必要があります。

 

まずは、盛土材の敷均し。

 

盛土材の敷均しは、盛土試験によって算出された敷均し厚さにて敷均しを行って行きます。

本工事では敷均し機械をICT建機で行っているので、正確な高さで敷均しが行っております。

 

敷均しが完了しますと、転圧機により土の締め固め作業を行います。

本工事現場では、敷均し時にバックホウが走行した場所と走行してない場所の締め固まり具合を均一にするために全体をキャタピラで一度締め固めた後、転圧機で締め固めを行っています。

 

そして、転圧作業。

転圧作業は、盛土試験によって決められた転圧回数により締め固めを行います。

また、転圧の幅30cm以上を重複させながら締め固めを行い、転圧不足箇所を無くしています。

 

転圧完了後、次の層へ作業開始です。

このとき、下の層と、上の層の密着性を良くするために、ため池工事特有のかき起こし作業を行います。

 

 

仕上がり高さ1層につき30cmでこのサイクルで施工を行い、2層に一度、透水試験と現場密度試験で品質の確認を行っています。

 

透水試験では、盛土面に直径20cm程度、深さ50cm程度の穴を掘り、そこに水を注ぎ込み試験開始から3時間後にどれだけの水が浸透するかのを確認する試験を行います。当現場では3時間後に約3cm以内の透水であれば合格です。

試験開始がこちら

 

目盛りの読み値が46.6cmです。

試験完了の3時間後がこちら!

目盛りの読み値が46.0cmです。

6mmの水が浸透したことになります。

 

ちなみに、その後の様子がこちら!

18:36 の様子。

  

翌朝7:53に測定すると、

変化無いことを確認。

 

このように、3時間以上経過した後の浸透具合も自主的に行っております。

 

現場密度試験については、昨年のブログに記載しておりますので、こちらの方へ ↓ ↓ ↓

https://takagikensetsu.com/subdir/information/blog/2018%E5%B9%B4%E5%BA%A6/3582/

 

坊僧池盛土作業は、高さ8.5mの盛土を行います。

層にすると29層です。 この工程を29回行うことになります。

 

今現在、坊僧池盛土作業は25層まで完了しており、残すところ4層。

工事完了まで、品質管理を徹底していきたいと思います。

 

以上、本日の投稿はICT事業部 高木でした!

それでは、良い週末をお過ごしください。